近年、インターネットはとても身近な存在になりました。
それに伴い、インターネット上にはさまざまなおもしろいサービスなどが増えてきています。
そのうちのひとつが『ウェブサイトのM&Aサービス』、アフィリエイトといわれるものです。
詳しい方であれば、「M&Aって企業買収の話じゃないの?」と思いますよね。
しかし今回は『ウェブサイトのM&A』、つまりウェブサイトの取引なのです。
ウェブサイトの売買が行われるようになった時代
じつはこれだけインターネットが普及するよりも前から、ウェブサイトの売買は行われていました。
とはいえ認知度も低く、市場規模も大きいわけではなく、サイトを仲介せずに本人同士で取引されていました。
この道に詳しい方なら、ライブドアの「掲示板したらば買収」を覚えているのではないでしょうか?
そこまで大きくないにしても、「このサイトは儲かる!」と見立てられたウェブサイトを買収して、
広告を掲載し、儲けようとする……というアフィリエイトのビジネスは今に始まったことではないのです。
今では認知度も高くなり、若いサラリーマンや主婦までもがこのビジネスで「少しでもお金が手に入れば……」とニーズが高まっています。
そのためウェブサイト売買専門のサービスを行うサイトが最近ではたくさん現れました。
おおまかな流れ
ではどのようにサイトの売買が行われるのでしょうか?
その流れを簡単にまとめてみました。
買い手側
1.仲介サイトに「購入者登録」する
2.仲介サイトに登録されたサイトを見る
3.購入したいサイトの持ち主、もしくは仲介者を通して交渉
4.双方の合意で契約!
売り手側
1.自分のサイトを仲介サイトに登録する
2.審査が通れば自分のサイトが仲介サイトに掲載される
3.購入者が現れると、購入者本人もしくは仲介者を通して交渉
4.双方の合意で契約!
仲介サイトの利用者はどんな人物?
仲介サイトに登録しているほとんどが「買い手」。
「売り手」が少なく、なかなか需要と供給のバランスが安定していません。
その買い手も、個人より商業、いわゆるコマースサイトなどを運営している法人が多いのです。
そのため数ある仲介サイトでも、コマースサイトを中心としているサイトの人気は高いです。
サイトを売買するメリットとは?
サイトを売買するメリットは売り手にも買い手にも十分あります。
買い手側は儲かるサイトを作る時間と労力が削減できます。
なかなか最初から稼げるサイトを作るには大変ですから、既存のサイト(しかもすでに稼げている実績のある)を買うことは大きなメリットです。
売り手側は、たとえば副業であれば「本業が忙しくなってサイトの運営が難しくなった」となれば、せっかくのサイトを売ってしまおう、という方が少なくありません。
価格は誰が決める?
ではサイトの価格は誰が決めるのでしょうか。
やはり作った本人であれば愛着がありますし、多少高く買ってほしいもの。
とはいえ買い手は少しでも安く、そして妥当な金額で買いたいですよね。
そんなときこそ売り手にも買い手にも公平な第三者として、その道のプロである仲介サイトに登録して決めてもらうのです。
しかしいくらさまざまなサイトが増えつつあるとはいっても、まだ開拓途中のジャンル。
はっきりとした価格決定を裏付けるものがないため、同じサイトでも仲介サイトによって価格は異なります。
目安としては『現時点のサイトの利益×2,3年』。
たとえばYahoo!Japan!なら「1兆2000億円」、楽天なら「5000億円」といわれています。
とあるランサーズの社長の言うことには……
アフィリエイトで稼ぐサイトの取引というのはまだ始まったばかり。
だからこそもちろん伸びしろがまだまだあると言います。
じつは日本政策銀行がサイトを担保としてお金を貸した、という実例もありますから、
個人でも「サイトを担保にしよう」となる未来が来るかもしれません。
もし今の時点でサイトを持っていれば、一度仲介サイトで査定してみるのはいかがでしょうか?
もしかしたら、すごい額のサイトに育っている可能性も……。
もちろん存続が難しくなったとき、お金を得ることもできますし、がんばって育てたサイトを閉鎖するという切ないことも避けられます。
なんとアメリカでは実際にサービスを向上させたものをYahoo!などに売っているという人も少なくありません。
さすがにそこまでスケールの大きなことは難しいかもしれませんが、自分のサイトを売ることである程度のお金を得ることができるかも……?
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